miracleではなくmagic|見えない設計で、人の感情を動かすこと 3

思考編

最近、
Michael Jackson が語っていた
「magic」という言葉について、ずっと考えている。

彼は、
“miracle(奇跡)”ではなく、
“magic(魔法)”
という言葉を使っていた。

最初は、
なんとなく格好いい表現なのかと思っていた。

でも今、
彼のMVや衣装、
静止と動き、
視線誘導、
歌詞、
空気感を見返していると、
少し意味が分かる気がしている。

奇跡 miracle は、
偶然起きるもの。

でも magic は違う。

そこには、
見えない設計がある。

白ソックスで、
足の動きへ視線を集める。

短丈ジャケットで、
重心を高く見せる。

静止することで、
次の動きへ空気を張らせる。

光。
間。
呼吸。
シルエット。
感情。

全部を積み重ねて、
最後に観客の心を動かす。

それが、
彼の言う magic だったのかもしれない。

そして私は、
この言葉が今、
とても好きだ。

なぜなら、
研究室でやりたいことも、
少し似ている気がするから。

派手な奇跡ではなく、

「見えない設計で、
人の感情を動かすこと」

たとえば、

止まっていた人が、
「もう一回やってみようかな」
と思えること。

自分を責めていた人が、
「順番が分からなかっただけかもしれない」
と少し落ち着けること。

丈に迷っていた人が、
「自分のドンピ丈ってこういうことか」
と腑に落ちること。

そういう、
小さな感情の変化。

私はたぶん、
そういうものを作りたい。

それは、
大きな miracle ではない。

でも、
人が人生の途中で、
ふと思い出し、
また会いたくなるようなものだったら嬉しい。

懐古ではなく、再会。

そして、
その再会を生むための、
見えない設計。

もしかしたら、
それも一つの magic なのかもしれない。

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