作業着やパンツの裾上げを、自宅で・できるだけきれいに仕上げるための手順です。
初心者の方でも迷いにくいよう、失敗しやすいポイントとコツを交えて説明します。
用意するもの
- 裁縫針と糸(生地に近い色)
- まち針(多めがおすすめ)
- メジャーまたは定規
- チャコペン(水で消えるタイプ)
- アイロン・アイロン台
- 裁ちばさみ
- あればミシン(手縫いでも可)ミシン針は11番または14番。
(ミシン糸60番手。ミシン針は厚地の生地なら14番)
手順(※片足ずつ、丁寧に)
1.試着して長さを決める
- 実際に履く靴を履いた状態でパンツを着用します。(ベルトもお忘れなく)
- 裾を内側に折り、まち針で仮止め。
- 可能なら、家族や友人に後ろ姿も確認してもらうと左右差が出にくくなります。
- 目安は、
- 床から 1〜1.5cm上(人差し指の指先くらい)
- もしくは 靴の上に軽く乗る程度
※ 作業着は実用重視。短すぎない長さがおすすめです。
2.折り返し量を測る
- パンツを脱いで裏返し、仮止めした位置で折ります。
- 現在の裾から、何cm詰めるかを測ってメモ。
3.新しい裾線をチャコで引く
- 例:5cm詰めたい場合
- 必要な長さ = 5cm(仕上がり)+5cm(折り返し分)
- 三つ折りにすると、約2.5cm位置にステッチが入ります。
- 裏返したまま、床やテーブルに平らに置く。
- 測った位置に合わせて、裾全体にぐるっと一周チャコで線を引きます。
⚠️ 重要ポイント
- 左右の脚は必ず別々に股下寸法を測ること。
- テーパード(裾に向かって細い)シルエットの場合、裾線でヘム(裾の縫い代)分を折り返すと幅が不足するため、脇の縫い目をほどいて、不足している幅の分を補う必要があります。
これを行わないとどうなるでしょうか?
裾のヘム(裾の縫い代)分の幅が不足しているため、表<裏(縫い代)となり、ミシンステッチをかけると表があまり(正確には裏が足りない)しわが入る
4.余分な生地をカットする
- 新しい裾線から下に、**折り返し分(5cm)**を残してカット。
- ストレートパンツ → 平行に切ってOK。
- テーパード・ワイドパンツ →
裾幅を保つため、切り落とす部分をやや斜めに調整することがあります。
5.裾の始末(ほつれ止め)
- ほつれやすい生地は、三つ折り前に縁かがりをします。三つ折りするので内側に入り込みますので、作業する際にほつれないためです
- ロックミシン
- ジグザグミシン
- ミシンがなければ、
- 市販のほつれ止め液(非推奨)
- 手縫いで軽くかがる
だけでもOK。
6.アイロンで折り目をつける(最重要)
- まず 出来上がり線で折り、アイロンでしっかりプレス。
- 次にその出来上がりの折りあとを目印に巻き込む内側の分を折り返し、再度プレス。
※ 仕上がりの美しさは、8割がアイロンで決まります。
※ 伸縮素材は低温で。伸ばさずに、引っ張らずに。
7.まち針で固定
- 折り返した裾を、全周まち針やクリップなどで固定。
- しつけならより良い。
- 内股・外股など縫い代の厚みのある部分は特に丁寧に。
8.縫う
- 手縫い:まつり縫い(ブラインドステッチ)
- 表から糸がほとんど見えません。
- ミシン:裾から 1〜2mm内側を直線縫い
- 伸縮素材はストレッチ針+ジグザグ縫い推奨。
縫い終えたら、左右とも試着して長さを確認。
9.最終アイロン
- 表側・裏側の両方から軽くアイロンをかけ、形を整えます。
よくある失敗と回避法
- シワになる
→ アイロン不足。折るたびにしっかりプレス。
→ 縫いしろの幅が裾幅に対して不足している。脇の縫い代で調整する。 - たるむ
→ 折り返し量が多すぎる/裾周りが合っていない。 - 左右差が出る
→ 必ず片足ずつ測り、同時に切らない。
それでも不安な方へ
作業着は生地が厚く(硬い)、ポケットや縫い代も多いため、
難易度はやや高めです。
「やっぱり不安…」と感じたら、
無理せずお直し屋さんに持っていってください。

ひまわり洋装店
郡山市の安積町にある洋服直しのお店です。
プロなら きれいにピタッと仕上がります☺️
切って縫うだけのように思いますが、実はこれだけの工程があります。
挑戦される方は、
どうか慌てず、片足ずつ。
うまくいくことを祈っています ✂️

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