技術室04|作業着の裾上げ(自分でできる・三つ折り仕上げ)

技術室お悩み事

―― 自分でできる・三つ折り仕上げ

研究生のひとこと
「裾上げくらいなら、自分でできるはずなんですけど……なぜかきれいにならないんです」

その感覚、正しいです。
裾上げは、自分でできます。

ただし、
「縫い方」より先に
決めるべきことがあります。


作業着の裾上げが難しく感じる理由

作業着の裾上げがうまくいかない原因は、
ミシン操作でも、器用さでもありません。

多くの場合、つまずくのはここです。

  • 丈の決め方が曖昧
  • 三つ折りの幅が適当
  • アイロンを後回しにしている
  • 「とりあえず縫う」になっている

つまり、
設計が決まっていないまま縫っている


三つ折り仕上げは「単純」だからこそ差が出る

三つ折り裾は、工程としてはとても単純です。

  • 折る
  • 折る
  • 縫う

でも単純だからこそ、
ズレ・歪み・荒れが全部見えます。

ごまかしがききません。


研究室式|裾上げ前に決める3つのこと

縫う前に、必ずここを決めます。

1|仕上がり丈

  • 靴を履いた状態か
  • 床から何cmか
  • 仕事用としてどこまで許容するか

「なんとなく」では決めません。


2|三つ折り幅

  • 表に響かないか
  • 生地の厚みに無理がないか
  • 均一に折れるか

三つ折り幅は、
見た目と耐久性を同時に決める要素です。


3|縫い位置

  • 折り山から何mmか
  • 表に出るステッチをどう見せるか

ここが決まると、
ミシンは迷いません。


手順(自分でできる・三つ折り裾)

  1. 仕上がり丈を決め、印をつける
  2. 一折目をアイロンで固定
  3. 二折目をアイロンで固定
  4. 必要なら、しつけでズレ止め
  5. ミシンで一気に縫う
  6. 縫い終わりをアイロンで落ち着かせる

ポイントは、
縫う前に8割終わらせること


なぜアイロンが必須なのか

アイロンを省くと、

  • 折り幅が揃わない
  • 縫いながら調整する
  • 結果、裾が波打つ

アイロンは仕上げではありません。

形を決める工程です。

(詳しくは ▶︎ アイロンは「仕上げ」じゃなく「設計


まひろの判断(この1回だけ)

「裾上げは、縫う作業じゃない。
丈と折り幅を決める作業です。」


研究室メモ

裾上げは、
判断の練習にいちばん向いている作業。

ここで迷わなくなれば、
他の工程も楽になります。


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