思考編06|直す順番が違うと、全部ムダになる

思考編

迷える研究生
「ちゃんと直したはずなのに、前よりおかしくなりました。」

時間も手間もかけた。
一生懸命、問題そうなところを直した。
それなのに、着てみると――なぜか、全体が崩れている。

このとき多くの人は、
「自分の腕が足りないのかも」
「やっぱりセンスがないのかな」
と考え始める。

でも、そこで疑うべきなのは能力じゃない。


ムダになる原因は「順番」

服がうまくいかないとき、
実は「どこを直すか」よりも先に、
「どの順で直したか」が結果を決めている。

たとえば、

  • 袖が気になるから、袖を先に直す
  • ウエストが合わないから、そこだけ詰める
  • 首が苦しいから、衿ぐりを広げる

一見、正しそうに見える。
でもそれが最後に触るべき場所だった場合、
直せば直すほど、全体は崩れる。


服は「連動」している

服はパーツの集合体じゃない。
一か所を動かすと、必ず別の場所が反応する。

  • 肩を動かすと、袖が変わる
  • 背中を直すと、前身頃が変わる
  • 着丈を触ると、バランスが変わる

だから、
「気になるところから直す」=「一番影響の大きいところを後回しにする」
になりがちだ。


まひろの判断(※ここだけ)

直す順番を間違えると、正しい作業も全部ムダになります。


先に直すのは「症状」じゃない

ここで大事なのは、
症状と原因を分けて考えること

  • 症状:袖がきつい
  • 原因:肩位置が合っていない
  • 症状:ウエストが上がる
  • 原因:後ろ身頃のバランス

多くの人は、
見えている症状に手を出してしまう。

でも、
原因に触れない限り、症状は別の形で戻ってくる。


順番が分かると、迷わなくなる

直しの順番が分かると、何が変わるか。

  • どこまで触っていいか分かる
  • 「今日はここまで」と止められる
  • 失敗しても、理由が説明できる

これは、技術の話というより、
判断の設計の話だ。


(ひとこと翻訳|観察者のために)

※うまくいく人は、無意識に「影響の大きいところ」から触っています。


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順番を間違えると、
「頑張ったのにダメだった」という感覚だけが残る。

では、あなたは今、
本当は最後に触るべき場所を、最初に直していませんか?

次回は

思考編07|ほどく力は、縫う力より強い
ほどくのが怖くて進めないのは、失敗ではありません。服作りで「ほどく力」がなぜ重要なのか、判断の考え方を解説します。

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