―― 形は、縫う前に決まっている
研究生のひとこと
「最後にアイロンをかければ、整いますよね?」
その考え方、
服づくりをいちばん苦しくします。
アイロンは、仕上げではありません。
設計です。
アイロンは「きれいにする道具」じゃない
多くの人が、
アイロンをこう使っています。
- 縫い終わってから
- シワを伸ばすため
- 見た目を整えるため
でも研究室では、
アイロンを 縫製と同じ重さで扱います。
布の形を、先に決めるための道具だからです。
アイロンをかけないと、縫製は決まらない
アイロンを省くと、
こんなことが起きます。
- 縫い目が落ち着かない
- 力が逃げない
- 立体にならない
- なぜか安っぽい
縫製が悪いのではありません。
布が、まだ平面のままなのです。
研究室のアイロンは、ここで使う
研究室では、
アイロンを以下のタイミングで使います。
- 縫う前
- しつけの後
- 試着の前
つまり、
判断の前に必ず入る工程。
これがあるかないかで、
仕上がりは別物になります。
アイロンを「後回し」にすると起きる罠
- 縫いながら整えようとする
- 縫い直しが増える
- ほどきが増える
- 布が弱る
結果、
丁寧にやっているのに、
進まない
という状態に。
まひろの判断(この1回だけ)
「アイロンを省くと、
設計しないまま縫うことになります。」
研究室メモ
アイロンは、
形を整える道具じゃない。
形を決める道具だ。
次につながる読み物
- ▶︎ 技術室:しつけを省くと、服が荒れる
- ▶︎ 技術室:ほどくほど布が弱る理由
- ▶︎ 思考編:直す順番が違うと、全部ムダになる

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