技術室09|アイロンは「仕上げ」じゃなく「設計」

技術室お悩み事

―― 形は、縫う前に決まっている

研究生のひとこと
「最後にアイロンをかければ、整いますよね?」

その考え方、
服づくりをいちばん苦しくします。

アイロンは、仕上げではありません。
設計です。


アイロンは「きれいにする道具」じゃない

多くの人が、
アイロンをこう使っています。

  • 縫い終わってから
  • シワを伸ばすため
  • 見た目を整えるため

でも研究室では、
アイロンを 縫製と同じ重さで扱います。

布の形を、先に決めるための道具だからです。


アイロンをかけないと、縫製は決まらない

アイロンを省くと、
こんなことが起きます。

  • 縫い目が落ち着かない
  • 力が逃げない
  • 立体にならない
  • なぜか安っぽい

縫製が悪いのではありません。

布が、まだ平面のままなのです。


研究室のアイロンは、ここで使う

研究室では、
アイロンを以下のタイミングで使います。

  • 縫う前
  • しつけの後
  • 試着の前

つまり、
判断の前に必ず入る工程

これがあるかないかで、
仕上がりは別物になります。


アイロンを「後回し」にすると起きる罠

  • 縫いながら整えようとする
  • 縫い直しが増える
  • ほどきが増える
  • 布が弱る

結果、

丁寧にやっているのに、
進まない

という状態に。


まひろの判断(この1回だけ)

「アイロンを省くと、
設計しないまま縫うことになります。」


研究室メモ

アイロンは、
形を整える道具じゃない。
形を決める道具だ。


次につながる読み物

  • ▶︎ 技術室:しつけを省くと、服が荒れる
  • ▶︎ 技術室:ほどくほど布が弱る理由
  • ▶︎ 思考編:直す順番が違うと、全部ムダになる

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